
公共事業に効果はある
確かに、小泉政権時代の公共事業悪玉論は当時中学生だった私も薄っすらと記憶に残っている。そして何気なく「公共事業って無駄以外の何物でもない」と思っていた。
しかし当時の公共事業悪玉論の際には「無駄」であるということの他に、「経済効果がない」という主張も有力であった。あまりに声高に「公共事業は経済効果がない」と言われていたので逆に、次第に「経済効果だけで公共事業の善悪を語っていいのか。無駄な公共事業があるのは確かかもしれないが・・・。」と感じるようになった。
本書を読んでその思いをさらに強くした。日本は地形が特徴的でしかも地震国。人件費も諸外国と比べて割高であるという。あの当時の公共事業悪玉論にはこういった見方が欠落していたとしか思えない。
本書読了後、内閣府経済社会総合研究所が発表していたデータを見つけた。そこにはなんと2003年~2005年の期間、実質GDPの1%分公共事業を増額していた場合、名目GDPは、2003年は+1.2%、2004年は+1.8%、2005年は+2.23%それぞれ増加していたであろうと発表されていた。朝日新聞も全国に大型トラックの走行が困難になっている橋の数が100以上に上がると昨年報道していた。
やはり公共事業は必要だったのだ。乗数効果がないからという理由など通用するはずもなかったのだ。
さて、現在の民主党政権。公共事業を18%も削減した。これを紺谷氏はどのように考えるだろうか。
そのほかにも景気対策の重要性、実質GDPと名目GDPのからくりなど、普...